男一匹ガキ大将 戸川万吉のスケールのでかさとは?

画像:楽天Kobo電子書籍ストアより

こんにちは。
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管理人のツヨシです。

 

今回は、「男一匹ガキ大将 戸川万吉のスケールのでかさとは?」というお話しです。

男一匹ガキ大将 」は、1968年から1973年まで、「週刊少年ジャンプ」で連載されていて、当時のジャンプを支えていた人気作品のひとつです。作者は、「 サラリーマン金太郎 」などでおなじみの「 本宮ひろ志 」先生です。

ざっとストーリーを説明すると、
海のそばの西海村で暮らす「戸川万吉」は、毎日ケンカに明け暮れている中学生。
そんな万吉が故郷を飛び出し、「ガキ大将」から、「男として、でっかく」成長して行く過程を描いた物語です。

この作品は、ケンカ、経済、社会などの要素が含まれていて、後の本宮作品の原型がすでに出来上がっています。「心血をそそいだ作品」というだけあって、めちゃくちゃ熱く、読んでいて引き込まれます。

そんな「男一匹ガキ大将」の魅力を、僕の視点から語って行きたいと思います。

尚、ここから先は「ネタバレ」の内容も含まれますことをご了承ください。

 

男一匹ガキ大将との出会い

僕が「 男一匹ガキ大将 」に出会ったのは、今から約30年前の1990年頃のことでした。
同じ本宮ひろ志先生の「硬派銀次郎」を読んでいて、「男の世界」にあこがれを抱きました。

それで、「他の本宮作品」を探していたところ、駅前の小さな古本屋で「男一匹ガキ大将」に出会いました。しかも、連載当時に出版されていたジャンプコミックスで、一冊100円で売られていました。プレミアもんだと思うのですが、考えてみればもったいない話です。

で、そのコミックスを一冊購入して読み始めた。確か7巻だったと思います。読んでみるとおもしろかったのですが、「前後の話」が気になってしまい、全巻集めることにしました。

しかし、作品自体が古く、コミックスでは集めるのが困難だったので、当時の復刻版の主流だったJCデラックス 版 」で集め始めました。

新刊屋と古本屋をめぐり、全12巻なんとか集まりました。さっそく読み始めたところ、どんどん話に引き込まれていき、ページをめくる手が止まりませんでした。気がつくと、全12巻、一気に読み終えていました。

 

万吉のスケールのでかさ

男一匹ガキ大将の主人公「戸川万吉」は、とにかくやることの「スケールがでかい」です。
そのスケールのでかさを覚えているかぎり、お伝えして行きます。

学生運動にダイナマイト

子分の銀次とともに東京に出てきた万吉。そこで、学生と機動隊が争っている場面に遭遇します。
舞台は1968年。その当時は「 学生運動 」の真っ只中。その中心に挟まれる銀次と万吉。

ケンカはやめろ!」と叫ぶ万吉ですが、声が届くはずもなく、闘争は続いて行きます。
そんな中、万吉の頭に”石”が当たってしまい、キレた万吉は銃砲店でダイナマイトを入手して、闘争中のど真ん中に投げ込みます。

ドカーン!と爆音が響き、ようやく闘争がおさまりました。

あんたの方がむちゃくちゃです・・。

 

株で大儲け

東京に出てきた万吉と銀次は、西海村で知り合った「岡野友子」の家にお世話になることに。
ところが、友子の父親の会社が、水戸のおばばこと「水戸正江」に乗っ取られてしまいました。
そのことを知った万吉は、「人のものを横取りするとは許せん!」と憤慨します。

ここで「株」のことを知った万吉は、道中知り合った「光五郎」の指導の下、水戸のおばばから会社を取り戻そうと「大人のケンカ」で勝負を挑みます。

ちなみに、この「光五郎」ですが、当時でいうと「こ○き」で、今だったら倫理的にNGな格好をしています。○の部分は、自主規制です。

新建材を開発した「昭和ハウス」で勝負を挑み、見事勝利した万吉は、水戸のおばばから友子の父親の会社を取り戻しました。

株の仕組みを短期間で覚えるあたまがあるのに、実にもったいない!

赤姫山籠城

ある日、万吉の暮らす西海村が大火事にあい、子分たちの家や村の建物が燃やされてしまいます。
それが政財界の大物である「白川宇太郎」の秘書である「仲代」の仕業だと知った万吉は激怒し、仲代をフルボッコにしてしまいます。(これは後に誤解だと知ることになる)。この事件が原因で、指名手配される万吉ですが警察に抵抗すべく、子分たちとともに赤姫山に立てこもります。

その後自首するために、道を埋め尽くすほどの子分たちと「こ○き」たちに先導されながら山をおります。

そして判決が下り、万吉は「特等少年院」に送られます。

少年院でトップになる

この特等少年院では、各部屋ごとに「部屋長」が存在していて、さらにその部屋長をまとめる「総部屋長」が存在するということ。万吉はここの連中も手中に収めようと決意を固めます。

過酷なリンチにあいながらも、見事「部屋長」の座をてにした万吉。この頃には、万吉に敵対心を見せていた「綱村」や子分の銀次も万吉を助けるために合流しています。

その後、各部屋長の顔見せがあったのですが、その際に、ひとり足りないことに気づきます。
疑問を浮かべる万吉。すると、それは総部屋長の鬼頭政次という人物で、「こんな所までわざわざ出てこないよ。」ということでした。

しかし、「鬼頭政次は、すでにこの世にいない」という衝撃の事実を知った万吉は、その壮絶な生きざまに自ら「負け」を認めますが、その後、実質上この「特等少年院」のトップの座を手にいれました。

全国に飛び出す

特等少年院を出所した万吉は、全国には、まだまだすごい男がいるに違いないと確信し、銀次、綱村、松川に「”男”を捜してこい!」と命令を出します。

子分たちが「男捜し」に奔走していたそのころ、万吉は水戸のおばばの孫娘である「あゆみ」と恋に落ち、2人が「かけおち」のため乗り込んだ列車で、大きなハプニングがおきます。

なんと、この先の鉄橋が倒壊していて、このままだと落下してしまうというのです!

綱村鉄次という尊い犠牲を出しながらも、「復活した」万吉の卓越した統率力により、見事ピンチを切り抜けました。

そして、銀次たちが連れて来た「男」たちも、万吉の「男気」に惹かれて行きました。

富士裾野決戦

ついに、西の「戸川万吉」と、東の「堀田石松」が、富士の裾野で激突します。
しかし、双方合わせて何万という人数がただぶつかりあっても収集が尽きません。
そこで万吉は何万というチンピラ学生の前で一喝し黙らせたあと、たんたんと語り始めます。
「自分たちみたいなハンパもんでも、集まればなにかできる」と。
そしてこの後、事件が起きます。

万吉とのやりとりの中、堀田石松の投げた「竹やり」が万吉の腹に突き刺さってしまいました!
血を流しながらも、話しを続ける万吉にチンピラ学生たちは感銘を受けます。
万吉は、力尽き富士の野原に倒れていきます。

ここをクリックすると最終話の最後のシーンへ飛びます

最終回が3つ存在する理由

男一匹ガキ大将には、最終回が3つ存在すると言われています。

 

ひとつめは、富士裾野で、堀田石松が投げた竹やりが腹に突き刺さり、万吉がそのまま倒れこんだ場面で完結するというもの。
これには、心身ともに限界を超えていた本宮先生が、件の場面で「完」と記して仕事場から行方をくらませたというエピソードがありますが、その後説得して、なんとか継続してもらったようです。

ふたつめは、全国の親分になった万吉が、ロックベイラー財団との石油をめぐる闘いを経て、子分の銀次とともに旅に出るというものです。
こちらの方は、さらに明確に「これで本当に終わりにしたい」という思いがうけとれます。というのは、銀次が万吉とともに船出をするシーンで、「みんなあばよ!」と叫んでいるためです。
まさに、本宮先生の「心の叫び」ではないでしょうか。しかもタイトルも「新たなる旅立ち」ですからね。

3つめは、水戸のおばばの孫 ”若” との、北海道独立をめぐり、殺人犯に仕立てられた万吉がひとりで旅に出るというもので、ほんとうに本当の最終回です。最終ページの万吉のアップが印象的です。

 

富士裾野以降の話は、編集部の引き伸ばし戦略により生まれたもので、作者である本宮ひろ志先生も「思い出したくたくも見たくもない」と発言をしています。
ドラゴンボールもそうですが、今も昔もやってることは一緒ですね。

さいごに・・

僕がこの「 男一匹ガキ大将 」を初めて読んだのが もう30年程前になります。
とにかく夢中になり、DX版コミックスを何回も読み返した覚えがあります。
それだけ熱く、引き込まれるものがあったのでしょう。

今もう一度手にしても、おそらく一気に読み込んでしまうと思います。
まだ、読んだことがない方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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